
及びMITREを中心に開発されている。
オハイオ大学担当:完全性概念の開発と解析、システム開発、マルチパス軽減搬送波スムーズコード方式
スタンフォード:完全性概念の開発と分析、CAT2/3用IN-TRACK空港疑似衛星を使用した搬送波位相及びコード処理
MITRE担当:完全性概念開発と解析、有効性解析
NAWCAD担当:GPS信号モデル
現在の開発計画は、産業界への各種証明を1996年秋迄、アーキテクチャを1997年1月に決定し、GNSSPへの提案等の紹介を1997年2月に予定している。その後は、仕様書作成、MOPS開発、プロトタイプ開発の開始等を行い、1998年12月迄に仕様書完成とMOPS完成を、2001年迄にプロトタイプの完成と試験及び仕様書とMOPSの証明を予定している。
また米国は、このLAASのデータリンク用周波数をVHF帯と考えており、このためWAASを早期に普及させ、ILS,VORを廃止することにより周波数確保を計画していると考えられる。
なお有効性向上のためLAASには複数の地上疑似衛星が必須と判断しており、またCAT3には電波高度言十が必要との見通しである。精度に関しては、機体側の性能が向上してきており、これを理由に現在達成が困難な状態にある垂直方向の精度を、BOEING要求値を例に挙げて緩和する兆候が現れている。

(3)未解決事項及び将来課題
米国GPSプログラム責任者のARNOLD氏が1996年11月のRTCAシンポジュームで報告した現時点での未解決及び将来課題の内容は
完全性の性能解析(OU,SU,MITRE)
コード方式マルチパス軽減技術(OU)
複数基準値の平均化による精度(0U,SU,MITRE)
IN-TRACK方式(APL)で達成される精度(SU)
APL許可の為の航空機空中線位置(0U,SU)
有効性解析(MITRE,OU,SU)
地上局空中線の間隔とRF環境に対する感度(OU,SU)
LAASデータリンク用VHF周波数スペクトラム容量
*米国で使用を計画している周波数のVOR/ILSの廃止計画は、VOR/CATl ILS 2006−2007年、CAT2/3ILS 2008−2010年であるが、ITUの決定は未定である。
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